2016年 2月
30代の頃に野球の投球で左肩を痛め、その後治まったりまた痛めたりといったことを繰り返していた。 昨年10月に町内会の運動会でテントを張る時に重い骨組みのパイプを持ち上げようと腕を上に挙げ、以前から痛みを繰り返していた左肩を再度痛めた。 整形外科にて滑車を用いたリハビリを週3回行っていたが、あまり効果が感じられない。 肩関節の前あたりが、腕を挙げたとき、髪を洗うとき、やかんでお湯を注ぐときなどの動作で痛み、日常生活に支障を感じるため、看板を見て当院を知り来院。
腕を動かしてもらい関節の動く範囲の角度を測ったところ、前方・側方ともに90度挙げたところで痛みが出る。 痛みは主に上腕二頭筋(力こぶを作る筋肉)の付け根、肩関節の前の辺りに痛みが出ることから、まずこの筋肉に対する刺鍼と整体を行ったところ腕を前方に挙げたときの痛みが半減し、130度くらいまで挙げることが可能になった。
しかし側方に挙げるときの痛みは変わらない。そこで肩甲骨周囲の筋肉の緊張が、肩の動きの妨げになっていると考え、肩甲骨の動きを良くするする整体を行うと側方に110度挙げることが出来た。 肩関節周囲の筋肉組織の癒着があるため肩関節を牽引する整体を行った。痛みの出る動きをしないことと、上腕二頭筋を柔らかくするセルフケアを指導して初回は終了。
2回目 前回後から毎日、自宅にてセルフケアを実践しているとのこと。腕を前方に挙げる動作の範囲は初回時よりかなり広くなり、160度くらいまで挙げられるようになった。 日常での動作も髪を洗う動作では痛みがなくなった。上腕二頭筋の硬さも変化が見られる。肩甲骨周囲に筋肉組織の癒着をはがす整体を中心に行った。
3回目以降も同様の施術を継続。6回目(初回から1か月後)には日常生活での動作がほぼ支障なく行えるようになった。
【原因】 40年近く前に痛めた肩の症状に対し、適切なケアを行わなかったことが今回の症状につながっていると思われる。 痛みの箇所と上腕二頭筋に対する施術で回復が見られたことから、上腕二頭筋長頭腱炎の症状が疑われる。
【効果的であったツボ・整体】 間溝 天宗 承山 肩関節の牽引
【ひとこと】ご本人にセルフケアと痛みの出る動きをしないようにしてもらったことで長年患った症状も回復することが出来ました。痛みの症状はまず痛みのでない姿勢、動かし方をすることが大切です。
※施術の効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、一般的な鍼灸の効果ではありません。
2017年 5月
1か月前から、仕事中に重い物を持ち上げたり、高い所に手を伸ばしたりすると、肩関節の少し下、後ろ側にズキンとした痛みが出るようになった。 2,3日前からは動かさない時にもズキズキと疼くような痛みが起こり、夜、痛みで目が覚めなかなか寝付けない。
前腕(肘から下)辺りまで痛いこともある。 塗装工という仕事柄、重い一斗缶を持ち上げたり、ハケ、ローラーなどを持って手を高く挙げなければならないことが度々あるため、症状は悪化する一方。 右腕を前方に挙げたり、横に挙げたりすると肩関節の周囲、三角筋と呼ばれる筋肉に痛みがある。
整形外科を受診し、『五十肩だろう』との診断を受け、処方されたシップを貼ってみるも改善がみられない。仕事を休むわけにもいかず、『何とかして欲しい』と来院。
親切・丁寧な対応をモットーとしておりますのでお気軽にご相談ください。