首・肩の症例

２０１8年　4月

現在の職場に転職した1月頃から肩こりに悩まされていた。仕事柄パソコンを使っている時間が長く、目も疲れている。老眼の症状もではじめ、夕方頃になると目のピントが合いにくく感じる。

２か月くらい前から、肩と首筋のこる感じが強くなり、仕事が忙しく疲れがたまると吐気をもよおすこともある。

仕事帰りにマッサージ店などに行き、何とかごまかしながら過ごしてきたが、ここ１週間程、後頭部にも痛みが出てきたため更に辛くなり、マッサージなどでも楽にならないため、ネットで当院を見つけ仕事の帰りに来院。

これまでの経緯から仕事中の姿勢が症状に関わっていることを先ず考え、体全体を確認していくと、首、肩、背中の緊張の他、大胸筋の肩関節の付着部と前腕に強い緊張が見られた。パソコンをするときに姿勢が前かがみで、肩を前方に巻き込むような状態になっているからだと思われる。

先ず鍼と整体でこれらの緊張した筋肉を緩めた。すると来院時も感じていた頭の痛みが半減し『目がスッキリして明るくなった。』とのこと。

首・肩のコリ感もほとんど感じないくらいとなった。

２回目（初回から３日後）今回も仕事帰りに来院。初回以降、首肩はかなり楽だが、仕事をしているとだんだんと頭痛がしてくる。この日は少しイライラした様子で職場のグチも話していた。前回の施術に加え、気持ちをリラックスさせる鍼と灸を行ったところ、表情も明るくなり、頭の痛みも消失した。

【原因】仕事の姿勢から肩こりとなり、それに伴って頭痛が起こったようだが、実はその他に転職して数か月の職場でのストレスも大きく関わっているものと思われる。外から見える体の所見以外にも症状を引き起こす要因は様々あり、よく観察して目に見えない原因を探ることは、適切な施術をするためにとても大切である。

【効果的であったツボ・整体】陽谿　攅竹　釣鐘

【ひとこと】ストレスによる症状は自分ではなかなか気が付かないという方が多いです。当院では患者さまのお話をゆっくり聞くことを重視していますので、お心当たりのある方は是非ご相談ください。

※施術の効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、一般的な鍼灸の効果ではありません。

２０１８年　２月

１週間程前に居間のコタツで眠ってしまい夫と息子に布団まで抱えて運ばれた。 その際、頭が後ろに反り返り、首から背中にかけてズキンとした痛みが走ったが、その晩はそのまま普通に眠り、その後２，３日は何もなく介護施設での仕事も行った。 4日後の夜勤中、首から肩にかけて動かすと激痛が走り、首を殆ど動かせない状態となり、翌 朝帰宅後には少しも首を動かせず、更に３７度前後の微熱が出た。頭痛もある。

整形外科にてレントゲンに異常はなく、上肢のしびれなど頚椎症の症状はなく、ロキソニンを処方され、服用するも症状が改善しない。 安静にしていても首と肩が締め付けられるような痛みが周期的に起こり、夜も眠れないため家族の勧めで来院。

【原因】寝ている時に不意に起こされ、首が強く後ろに反り返ったことで、車で追突された時などに起こる、むち打ち症のような症状を起こしてしまった。 首の筋肉が過度に緊張することで後頭神経痛と言われるピリピリとした頭痛も併発したようである。

【効果の見られたツボ・整体】 丘墟　　上四瀆　　頭部C点

【ひとこと】むち打ちによる症状の場合、上記の症状の他にも、めまいや吐き気など自律神経症状も併せ持つことも少なくありません。回復には比較的時間がかかりますが、頚周囲の緊張を緩めることで改善することも多いので、お困りの方はご相談ください。

※施術の効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、一般的な鍼灸の効果ではありません。

２０１５年１月

約１年前から左頚部、左肩甲骨の周囲が痛み始め、２か月後に整形外科を受診。 レントゲンの結果、頚椎には問題がなく、はっきりとした診断もないまま、痛み止めを処方された。 痛み止めを服用しつつ、接骨院に週２，３回通院し、２、３か月で症状は一旦回復した。

その後、調理の仕事を始め、前かがみの姿勢が多くなった。半年経った先月頃から、前述の症状が再び発症し、１週間前からは痛みがひどくなったため痛み止めを再度服用しているが、一向に良くならない。 　 親指は常にしびれがあり、上体を前かがみにしたり、下にある物を拾ったりすると症状が強くなり、輪ゴムで縛ったような絞扼感がある。 同時に腕の辺りにも痛みが出る。

また仰向けで寝ると、肩甲骨の周りが痛く、左側を上にした横向き（側臥位）で枕を高めにしないと眠れない。（枕が低いと左頚部から肩にかけて張りが強くなり辛いとのこと。） このまま良くならないのでは、と不安になり、ホームページで当院を見つけ、来院。

１回目 　施術の前に、症状が頚椎の動きに関連しているのか、または首、肩の筋肉の緊張が関連しているのかを確認するためのテストを行った。 すると両方が陽性の疑いがあったので、先ず首、肩の周囲に刺鍼し、活法にて全身を調整。首の動きが良くなったが、肩甲骨及び親指の症状は変化がみられなかった。

２回目 　前回の施術に加え、頚部に刺した鍼に電極をつないでの通電を行った。施術後、肩甲骨周囲の痛み、親指の痛み共に初診時の半分くらいまで軽減。 ３診目 　前回の施術の翌日には殆ど症状を感じなかったとのこと。仕事中、動きによっては肩甲骨周りと親指に少し痛みが出るが、だいぶ楽な様子なので仕事中の体の使い方とセルフケアを提案し、終了。

【原因】仕事中の体の動きと、検査の結果から、胸郭出口症候群と頚椎神経根症の両方の症状が発症していたと思われる。 仕事の前かがみの姿勢が首肩を緊張させ、首に何らかのムリのある動きが頚椎から出る神経を圧迫し、親指の痛み（しびれ？）と肩甲骨周囲の痛みを起こしたと推測される。　 

【効果のみられたツボ・整体】 　扶突・C6狭脊穴・肩外兪　頚椎ローリング法（活法）

【ひとこと】仕事での体の使い方が症状に関わっていると、回復に時間がかかり再発しやすいので、毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスはとても大切です。

※施術の効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、一般的な鍼灸の効果ではありませ