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あすなろ治療院

医療機関で検査をしても、これといった原因がはっきりしない、でも調子悪い、などといった場合に自律神経失調症と言われることがあります。

検査で異常がないとはっきりとした治療法がわからないことも少なくありません。

他の医療機関では対処できない症状でも、鍼灸なら出来ることが多々あります。それは、鍼灸が病名に対してではなく、人の体の状態に対して施術するからです。

胃が痛ければこの薬、めまいにはあの薬、など病気に対して決まった方法を取るのではなく、東洋医学で重視するのは症状のある人の全体像です。

同じような症状でもその人によって、年齢、性別、体質や生活習慣など様々な点に違いがあります。ならば、病気をなおす方法もそれぞれ違うはず。それが東洋医学の考え方です。

全身に現れたツボ(凹みや冷え、硬さなど、何も症状がない時とは違う変化が現れたところ)に対して鍼や灸を施し、健康を取り戻していただく。

たとえ自律神経の乱れによる胃の痛みであっても、めまいであっても基本的にはこのような方法を取ります。

体の一部分だけにとらわれず、全身をみて体全体から元気になってもらう、だから鍼灸がなかなか良くならない自律神経失調症にも効果が期待できるのです。

東洋医学の思想の１つに「陰・陽」があります。これは世の中あらゆるものを「陰」と「陽」の二つに分け対立したものと位置づける考え方です。

陰～　暗い・冷たい・静か・落ち着き・重いなど静的なイメージ

陽～　明るい・熱い・活発・興奮・軽いなど活動的なイメージ

光と影、表と裏、上と下、夏と冬、どちらが陰でどちらが陽なのか、何となくイメージできますでしょうか？

私たちの住んでいる世界は陰と陽がうまく調和し、まわっています。どちらか一方ばかりが強すぎても上手くまわりません。

夜が無くずっと昼間が続いたり、１年中真冬だったりしたら、私たちはこれまで通りの暮らしが出来ないでしょう。

人間の体もこれと同様、陰・陽のバランスを取りながら生命活動を行っています。

日中活動して夜は眠る。イライラしたら溜息をつく。人前で緊張した後には１人でホッとひと息。

例えばこのような習慣も、自ら陰・陽のバランスを保つために私たちが無意識にしている行為です。そして、陰は副交感神経、陽は交感神経にそれぞれあてはまります。

夜眠らなかったり、溜息１つつかなかったりすれば、疲労やストレスの蓄積により自律神経が乱れ、体調を崩してしまいます。

つまり、自律神経の働きが乱れた状態、自律神経失調症とは陰陽のバランスが乱れた状態だと言えます。

陰陽のバランスの乱れは、体全体のツボに現れます。鍼灸はこれらのツボに働きかけ、気をめぐらせる（＝元気にする）施術法です。

鍼灸治療に「陰陽のバランスを整える」という考え方は欠かせません。

だから鍼灸は陰陽の乱れによる症状＝自律神経失調症に適した施術法なのです。

人には元々体に備わっている、自己治癒力というものがあります。

例えば、スポーツで捻挫をしても、しっかり固定して安静にしていれば時間の経過とともに良くなりますよね。

また、風邪をひいて熱が出ても、一般的な風邪であれば、ほとんどの場合放っておけば良くなります。

これらは、人間が元々持っている「自己治癒力」によるものです。

でも、捻挫したまま我慢してスポーツを続けたり、熱があるのに無理して仕事をしたりしていると、いつまでたっても治らないことがあります。

これは安静時に働く、捻挫で痛めた組織の修復や風邪と戦う力を妨げてしまうことなどが原因です。

つまり、「体の持っている治す力を邪魔しないで、その力を発揮できるように促すこと」が症状の回復には大切であり、東洋医学の考え方でもあります。

皆さまがお持ちのツラい頭痛、肩こり、その他検査でも原因がわからない症状であっても、体は回復させようとしています。

もし生活習慣や食事内容などが症状に悪影響をおよぼしているのであれば、それらを見直すことはとても大切です。

当院の施術は、お体の不調によって現れているツボ（健康な状態とは違うツボ）に鍼やお灸を施すことで、体の回復力を促す方法です。

「鍼灸が症状を治す」のではなく、「皆さまがご自身で治す」ことをお手伝いしますので、原因や解決方法がわからず、長年お悩みの症状回復のお力になることが可能です。

当鍼灸院では症状の全体像を捉え、一人ひとりにあわせた施術を致しますので、痛みや熱さの苦手な方もどうぞご安心ください。